バイカーズ カフェ?

これまで、公の場で話したことはありませんでしたが、
十二ヵ月の主人(マスター)は、バイク乗りです。
常連さんには、「今さら」の話では有りますが…。

十二ヵ月の前にいつも停まっているバイク、
スズキの“カタナ/刀”がマスターの愛車。
1980年のドイツ・ケルンIFMA(国際サイクルショー)で発表され、
その後約20年、基本仕様もほとんど変更なく続いた
希有なモデルのバイクらしい。

当時、降って湧いたような“鮮烈なデザイン”と言われた
このバイクのデザイナーは、ドイツのハンス・A・ムート
私たちがデザインの世界に足を踏み入れる前から、
モダンなデザインを数多く世に送り出している
工業デザイナーだということは伝わっていた。
それから、現在に至るまでずっと世の中に存在し続け、
この古いバイクを愛するファンがたくさんいるということが
すごいことだと思う。


珍しくバイクについて語ったのには、理由があります。
この愛車が、雑誌『カスタムピープル 8月号』に掲載されました。
手前味噌な話でスミマセン。
マスター曰く、「子供への置き土産」らしいです。

刀_1

私自身は、バイク乗りではありません。
でも、バイク乗りの人たちを見ていて、いいなと思うことがあります。
初対面でも、バイク乗り同士だと知ったときから、
一気に距離が縮まって、和気あいあいと話が盛り上がるところ。

十二ヵ月は、このカタナのお陰で、
じわじわとバイク乗りが寄ってくださる店になってきました。
時に、「ここは、バイカーズカフェだった?」と思う程(笑)。
真面目にバイクを愛する優しい人ばかり。
これもモノが結んでくれた人とのご縁です。

刀_2

店の片隅に置いてある、ちっちゃなバイク達。
お客さんからのお土産です。

「十二ヵ月のバイク、実は気になってたんだよ。」
なんて方は、気軽に声をかけてください。
マスターも喜びますから…。