『抹茶碗の会/織部編』開催しました

『美濃焼伝統工芸士・工藤 工さんとつくる抹茶碗の会』
 織部編 


美濃焼伝統工芸士・工藤工さんを招いてのワークショップを
本日開催いたしました。


この地域の特長の一つとしての焼きものを、
改めて捉えていただく機会になりました。

ws織部の会_1

シリーズ全3回の第1回目、
本日は、「織部」についての会。

織部とは、緑色の釉薬のことだけを指す訳ではないと
知った方がほとんどでした。
織部の本質は「かぶく」こと。
「既成に捕われない面白いものをつくる」という精神論だ。
そんなお話が聞けました。

ws織部の会_2

粘土の塊をこね、形にしていく作業。
大人も子供に戻ったよう。
ハラハラ、ワクワクの時間です。

ws織部の会_3

概ねの形ができてきたら裏返し、高台をつくる作業。
削り込んで高台が現れてくると、
一気に茶碗らしくなります。

ws織部の会_4

工藤さんの参考作品。
青織部、弥七田織部、総織部の3種から
仕上を選ばせていただけるという工藤さんからのお申し出は、
少し贅沢感を感じさせてくれる、
嬉しいプレゼントでしたね。



日本の陶器の歴史に重要な足跡を築き、
現代の陶芸の礎となりながら生き続けている、
技法やものづくりの精神。

この焼きものの豊かさに
少しでも気づいていただけたたら…との会。

第2回目は、11月の「呉須」の会。
好評につき、追加開催も決定しました。
後ほどリリースいたします。




オーダーメイド・sachi革のバッグと小物

革作家・sachiさんにオーダーをいただきました
バッグや小物たちが仕上がってきました。


加藤様ショルダーバッグ_1

加藤様ショルダーバッグ_2
フルオーダー / ショルダーバッグ(パイソン・牛革)

最高級と言われるパイソン(ヘビ革)。
1枚ものの革を長さを生かして使い切り、牛革とコンビに。
黒に赤茶がシックに映えるバッグになりました。

「使い勝手は最小且つ最大。重量は最小の革バッグを」
とのご希望でデザインされたバッグ。
最も使いやすいサイズを検討するために、
日頃持ち歩いていらっしゃるものを
どのようにバッグへ入れると良いのか、
そんな詳細な打合せからスタートしました。

金具の重量さえも抑えるために、
ハンドルは縫い込み仕上げで。
これがデザインのアクセントにもなっています。

熟年世代の方から「物を選ぶ時には重量が気になる」
という話をよくお聞きします。
中身が入ると重量がかさむバッグは、
尚更気になるところだったのですよね。


中森様_がま口ポシェット_1

中森様_がま口ポシェット_2
フルオーダー / がま口ポシェット(パイソン・牛革)

ダイヤ形の模様から“ダイヤモンドパイソン”と呼ばれる
美しい革を生かしたポシェット。
ワイルドなイメージの強いこの革を
しっとりとドレッシーなものに仕上げました。

がま口は、3枚口と呼ばれる“ツインタイプ”を使用。
「一方をお財布に、他方にはハンカチなどを入れて
ちょっとしたお出かけに」との狙いです。

片手でのワン・アクションで口が開き中が一望できる
がま口財布の便利さが見直されていると聞きます。
しかも、こんな風にポシェットになっていれば
バッグから出し入れの手間も無く、
お買い物も楽ですね。


中森様_スマホケース
カスタムオーダー / スマホケース(牛革・子牛毛皮)

定番のスマホケースに
ご希望でクマのシルエットを抜き、毛皮を充てました。
甘過ぎない大人のかわいい小物。

犬や猫などのシルエットも抜くことが可能です。
形のデザインと毛皮の選択次第で、
愛犬や愛猫を表現することもできますね。



※革作家・sachiさんの作品については
 過去のblog掲載で…。

→blog内検索「sachi




「呉須染付け・楕円皿の会」作品完成

6月から7月に開催しましたワークショップ
『陶芸家 田代尚照さんとつくる呉須染付け・楕円皿の会』
の参加者作品が9月初旬に完成しました。

みなさまの手にお届けできましたので、ご紹介します。

2013田代ws_完成_1

シンプルな意匠も、手の込んだ絵柄も、
作家さんに描き足していただいた呉須が濃淡をつくり出し、
手描きならではのやさしい風情を醸し出しています。

2013田代ws_完成_2

力作揃いですよね。

2013田代ws_2

成形された生地(焼成前)の器に撥水剤を塗り、
材鉛筆で下描きを。

2013田代ws_4

続いて絵柄を線彫り後、呉須を入れます。
この工程が“象嵌”と呼ばれるものです。
余分な呉須を拭き取り、この日の作業は終了。
そして、作家の加筆後に焼成され、完成しました。

象嵌された呉須の力強さと、筆で描かれた呉須の濃淡。
それらの調和を計りながらつくられる
染色象嵌の作品のおもしろさ。
参加者には伝えられたと感じています。


体験を通してモノができる過程のおもしろさや、
作家たちの視点も垣間見ていただく十二ヵ月のワークショップ。
これからも、充実した内容で企画していきたいと思います。