「やまにくらす」より〜湯山治子

湯山良史(木工)・治子(陶器)
「やまにくらす」

2015.11.28 /土 ー12.6 /日



昨日に続いて、陶芸家・湯山治子さんのご紹介を。

《湯山治子・略歴》
島根県松江市で弟子入りしたのち、常滑市立陶芸研究所にて焼きものを学ぶ。
岐阜県中津川市の里山につれあいとセルフビルドで自宅、仕事場を建て移住。
住の次は食の方もと、田んぼ、畑も始める。

湯山二人展2015_7

略歴にも必ず書かれるように、
湯山ご夫妻の自宅と工房は、
1年半の月日をかけてセルフビルドされました。

風呂は薪で焚き、無農薬で畑や田を耕し、
衣服も暮らしの道具も楽しく手づくり。
可能な限り循環型の生活を目指しています。
そんな生きる上での哲学が、彼女の作品にも表れています。

湯山二人展2015_8

ざっくりとした土感のある、のびやかな器。
それぞれがとても心地よさ気に佇んでいて、
掌でそっと包み込みたくなります。

湯山二人展2015_9

小さな取手の付いた“フラ皿”は、フライパンのようなお皿。
あそび心のあるこの取手の器は長年つくり続けていて、
それぞれの年代ごとの変化が見られるのも面白いとおっしゃっていました。
今では鉢やボウルなどへと展開しています。

湯山二人展2015_10

作品展のタイトル「やまにくらす」に合わせて、
木や枝、木の実など、いろいろなものを山で集めてきてくれました。

また、この季節の山の恵みである、どんぐり、木の実、きのこなどを
陶でつくったものたちは、とても可愛いディスプレイ。
この小物たちは非売の予定でしたが、
購入を望まれる方が多いため、相談のうえ販売の許可をいただきました。
暮らしの一コマとして在る治子さんの作陶。
作品以外にも、身近なものたちを楽しくつくっている様子が伺えます。