倉井由紀子さん(タイ・ラオスの織物)ご来店

タイの村々を回り、民族の織物で作品づくりをしてる
テキスタイルデザイナー・倉井由紀子さんがご来店くださいました。

タイと言えば、先日からのタイの大洪水。
報道を見るたびに、日本とタイを行き来している彼女のことが気がかりでした。

冬~春の新作制作のために、あと1週間ほどでタイへ向かうという
直前の大忙しさの中、来年の作品展に向けた打合せのためのご来店。
次回個展は、2012年初夏に開催予定です。

これまでの倉井さんの作品展は秋の開催ばかりでしたから、
これまでにない、軽やかで新しい感じになりそうです。
手仕事で糸を紡ぎ、時間をかけて織られた、柔らかで優しい布の感触。
素肌に感じられて心地よさそう…。
今から楽しみです。


さて、タイの洪水の話。
なかなか水の退かない、バンコクの様子ばかりが取り上げられますが、
倉井さんのタイでのご自宅がある、チェンマイも大変なことに…。
日本滞在中に起こった洪水は、既に水が退いたものの、
自宅の床上浸水は確実とのこと。
推測するに、家具も相当に水浸しかも…と。
チェンマイに電話をかけると「大したことは無い」と
誰もが言うらしいのですが、実はこれが当てにならないそう。
現地の方は洪水に慣れ過ぎていて、
膝の高さ程度の浸水は「大したことは無い」のですって。
環境と慣れは恐ろしい…。
そう言えば、タイに居る倉井さんに連絡をすると、
「洪水になりそうなので、1階のモノを2階に避難中です。」
とよく言っていたっけ。
地形の条件も下水設備も違う日本では考えられません。

今回、日本でやり残している事が多いという彼女は、
もう少し日本に居たいような、
早くタイの自宅の様子を見に行きたいような、
とても複雑な気持ちを抱えていました。


長い年月行き来している、慣れたタイとは言え、
異国で作品をつくるということの大変さを改めて感じました。

今はまだ秋らしくなってきたばかりの季節ですが、
毎日一生懸命の日々を送っていると、
秋~冬~春と、季節の移り変わりは早いですよね。
2012年の初夏も、あっと言う間にやって来るのでしょうね。
倉井さんの布、洋服を楽しみに待ちたいです。


2010年 作品展の様子
Studio Bunrin / 倉井由紀子 ~タイ・ラオスの邑より~
『Studio Bunrin / 倉井由紀子 展』始まりました!



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