渡辺均矢さん(磁器)を訪ねました
多治見の陶芸家、渡辺均矢さんを訪ねました。
十二ヵ月のカフェの中でも、みなさんに人気の高い
アイスコーヒーのカップは、彼の作品です。
市街地からほんの少し車でを走らせるだけで、
山と川が近い、静かな郊外へと入っていきます。
均矢さんの工房は、昭和のニオイがいっぱいの木造建築。
時の経過で焼けた梁や柱、
やわらかな自然光が射し込む木製の長足窓(※)、
土の埃っぽさと相まって、
何ともアナログ的な、良い空気が漂っています。
(※頂側窓とは、天井近くの垂直面などに取り付けられる窓のこと。
工場ののこぎり屋根の窓が代表的な例です。)
いつも思う事ですが、
均矢さんは「質朴」という表現が本当にぴったりな人柄。
訥々(とつとつ)とした口調のお話に、
すっかり入り込んでしまい、
久しぶりにお会いしたこともあって、
長い長い雑談で盛り上がってしまいました。
その中で、
「僕の作品は、全然代わり映えがしなくて…。」
という、いかにも彼らしい謙遜の言葉がありました。
そして、
「僕の中では、少しずつの変化があるんだけど…。
作り手だけの勝手なことというか…。」
と続きました。
この言葉を聞いたとき、ある話しを思い出したのです。
「長年守られた老舗の味」というものも、
実は時代に合わせて微妙な変化を繰り返している、ということ。
作るものは、食品と陶磁器と違っていても、
作家さんの中にある職人的な探究心は、
相通じるところがありますよね。

そうは言いつつも、写真のように、
また新しい作品がちゃんと生まれている。
デザイン感はしっかりあっても、
主張し過ぎず、いかにも使いやすそうな片口。
彼にとっては「代わり映えがない」という作品だって、
私達にとっては「いつも同じでいてくれて、ありがとう」
と言いたい、ついつい毎日使ってしまう器たち。
そんな話しをたくさんしながら、
私達にとっても長年の願いだった均矢さんの個展を、
来年、久しぶりに開催するお約束がいただけました。
たくさんの作品をご覧いただけると思うと、
本当に嬉しくて…。
途端に、今から待ち遠しい気持ちです。
みなさんも、ぜひお楽しみに!
十二ヵ月のカフェの中でも、みなさんに人気の高い
アイスコーヒーのカップは、彼の作品です。
市街地からほんの少し車でを走らせるだけで、
山と川が近い、静かな郊外へと入っていきます。
均矢さんの工房は、昭和のニオイがいっぱいの木造建築。
時の経過で焼けた梁や柱、
やわらかな自然光が射し込む木製の長足窓(※)、
土の埃っぽさと相まって、
何ともアナログ的な、良い空気が漂っています。
(※頂側窓とは、天井近くの垂直面などに取り付けられる窓のこと。
工場ののこぎり屋根の窓が代表的な例です。)
いつも思う事ですが、
均矢さんは「質朴」という表現が本当にぴったりな人柄。
訥々(とつとつ)とした口調のお話に、
すっかり入り込んでしまい、
久しぶりにお会いしたこともあって、
長い長い雑談で盛り上がってしまいました。
その中で、
「僕の作品は、全然代わり映えがしなくて…。」
という、いかにも彼らしい謙遜の言葉がありました。
そして、
「僕の中では、少しずつの変化があるんだけど…。
作り手だけの勝手なことというか…。」
と続きました。
この言葉を聞いたとき、ある話しを思い出したのです。
「長年守られた老舗の味」というものも、
実は時代に合わせて微妙な変化を繰り返している、ということ。
作るものは、食品と陶磁器と違っていても、
作家さんの中にある職人的な探究心は、
相通じるところがありますよね。

そうは言いつつも、写真のように、
また新しい作品がちゃんと生まれている。
デザイン感はしっかりあっても、
主張し過ぎず、いかにも使いやすそうな片口。
彼にとっては「代わり映えがない」という作品だって、
私達にとっては「いつも同じでいてくれて、ありがとう」
と言いたい、ついつい毎日使ってしまう器たち。
そんな話しをたくさんしながら、
私達にとっても長年の願いだった均矢さんの個展を、
来年、久しぶりに開催するお約束がいただけました。
たくさんの作品をご覧いただけると思うと、
本当に嬉しくて…。
途端に、今から待ち遠しい気持ちです。
みなさんも、ぜひお楽しみに!
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