“FAVORITES” コラム Vol.7〜8
食×音楽×工芸のコラボイベント
“FAVORITES” 9月8日(土)・9日(日) 開催
Facebook で展開しているイベントのページに、
このイベントの主催者たちをもっと知っていただこうと
コラムを綴っています。
Vol.7〜8を以下にまとめました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[ 9月4日 ]
こんにちは、十二ヵ月です。
最後のメンバー紹介になりました。水野正美さんのお話です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Vol.7『金属の器と道具』
食を楽しんでいただく、この“FAVORITES”に欠かせないもの、
それは水野正美さんのつくる銅や真鍮の器たちです。
食の場面で使う器を考えたとき、日本と海外とでは明らかに異なることがあります。
それは、金属食器を使う習慣です。
陶磁器、ガラス器、漆器(木)、竹器などは当たり前に使っていても、
金属の器となるとどうでしょう。
銀や銅、ステンレスの皿などを頻繁に使う欧米に比べて、
日本では、特別な場合、用途にかなり限られますね。
あまり慣れない金属の器ですが、使ってみると長所がみえてきます。
熱伝導率が高いために、冷たいものは冷たく、
温かいものは温かく、と保温性が高いこと。
テーブルに着いて最初にサーブするお水の冷たさから、驚かれることでしょう。
また、1枚の銅や真鍮の板を切り出すことから始まり、
全て手仕事だけでつくられる水野さんの器には、
金属という硬い質感のものなのに、優しさ、やわらかささえ感じます。
木槌で叩いた槌目の跡、ゆるやかな曲線、ひとつひとつが醸し出す、
水野さんの作品ならではのものです。
“FAVORITES”ではまず、この金属器を使って食する非日常を楽しんでいただき、
実際に使ってみてのさまざまな良さに気づいていただくことも、
当日の大切な要素のひとつです。
また、幸田直人シェフが腕を振るうお料理にも、
水野さんのつくった銅の鍋やフライパンが使われます。
熱伝導率が良いということは、熱が均一にしっかりと伝わるということ。
煮込むこと、焼くこと、それぞれに特性を発揮して、仕上りの良さにつながります。
だから、調理人がいつかは…と思う道具なのです。
そんな水野さんの器、道具を使っておもてなしする“FAVORITES”はもうすぐです。
どうぞお楽しみに。
次回は、私たちからみた、水野正美さんという人について。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[ 9月7日 ]
こんにちは、十二ヵ月です。
“FAVORITES”の開催は、明日、明後日に迫りました。
すてきな生き方をしていらっしゃるメンバーの活動と人となりをご紹介したくて
スタートしたこのコラムも、最後となりました。
短く拙い言葉でも、少しは届きましたでしょうか?
ぜひ2日間にご来場いただき、すてきな方々との出会いをお楽しみいただけますよう、
心から願っております。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Vol.8『つくることは暮らすこと』
「つくることは暮らすこと。」暮らしを楽しむためのモノづくりをされる、
金属工芸家・水野正美さんの言葉です。
私はこの言葉を、
暮らす(生活の)ためにつくる(働く)という意味ではないと捉えています。
私が感じる水野さんは、とてもシンプルでストレートな生き方をする人。
その一番の礎は、“幸せに楽しく暮らす”こと。そこからブレることのない、
いつも良いマイペースを保てる人だなと羨ましくもあり、
こと有る毎に思い出し手本としたいと思う人でもあります。
水野さんの日常は、坦々として見えます。時間の決まった制作活動と、
その合間にも自宅に帰っての3食の食事づくり。
無理をしても体をこわすだけだからと、
どんなに忙しくても一日の仕事量は一定に保ち、
その分、お正月やお盆なども特別なご用以外は、いつも工房にいらっしゃいますし、
自分ためにも、仕事に没頭してしまう奥さまの健康バランスをサポートするためにも
家事をし、同じリズムで当たり前の日常を欠かさないようです。
奥さまと当たり前に暮らしていくことが幸せをつくる芯で、
料理をしたり食事をしたりして日々を過ごしながら、
もっと心地よく楽しく暮らすためにつくるべきものが見つかる。
そして、そのモノでまた楽しく暮らす。
「つくる」と「暮らす」は、すてきに循環していますね。
「年々生活が楽しくなっている感じがする」
と言われたご夫妻の言葉が印象に残ります。
このようにつくられた水野さんの作品ですが、
使っていただく方の楽しく幸せな暮らしを支える、
よい脇役になって欲しいとの思いも込められています。
だから、作品について、お客様にもとても丁寧で親切な説明をしてくださることや、
作品と人との出会いの場をつくるための労を惜しまない姿勢なども、
交流が深まるごとに伝わってきます。
若い作家さん方よりも軽快なフットワークで
熱意を感じることも多く、勉強になります。
自分の幸せのために生まれ、
みなさんのためにもと送りだされる水野正美さんの作品。
コツコツと叩き出された作品の表情を観ていると、
あたたかな気持ちも自然に伝わってきます。
“FAVORITES”の2日間は、会場店内のギャラリーにて、
鍋やフライパン、ポット、やかんなどを手にとってご覧いただけます。
水野さんも会場でお待ちしています。
ぜひゆっくりと“FAVORITES”をお楽しみください。
“FAVORITES” 9月8日(土)・9日(日) 開催
Facebook で展開しているイベントのページに、
このイベントの主催者たちをもっと知っていただこうと
コラムを綴っています。
Vol.7〜8を以下にまとめました。
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[ 9月4日 ]
こんにちは、十二ヵ月です。
最後のメンバー紹介になりました。水野正美さんのお話です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Vol.7『金属の器と道具』
食を楽しんでいただく、この“FAVORITES”に欠かせないもの、
それは水野正美さんのつくる銅や真鍮の器たちです。
食の場面で使う器を考えたとき、日本と海外とでは明らかに異なることがあります。
それは、金属食器を使う習慣です。
陶磁器、ガラス器、漆器(木)、竹器などは当たり前に使っていても、
金属の器となるとどうでしょう。
銀や銅、ステンレスの皿などを頻繁に使う欧米に比べて、
日本では、特別な場合、用途にかなり限られますね。
あまり慣れない金属の器ですが、使ってみると長所がみえてきます。
熱伝導率が高いために、冷たいものは冷たく、
温かいものは温かく、と保温性が高いこと。
テーブルに着いて最初にサーブするお水の冷たさから、驚かれることでしょう。
また、1枚の銅や真鍮の板を切り出すことから始まり、
全て手仕事だけでつくられる水野さんの器には、
金属という硬い質感のものなのに、優しさ、やわらかささえ感じます。
木槌で叩いた槌目の跡、ゆるやかな曲線、ひとつひとつが醸し出す、
水野さんの作品ならではのものです。
“FAVORITES”ではまず、この金属器を使って食する非日常を楽しんでいただき、
実際に使ってみてのさまざまな良さに気づいていただくことも、
当日の大切な要素のひとつです。
また、幸田直人シェフが腕を振るうお料理にも、
水野さんのつくった銅の鍋やフライパンが使われます。
熱伝導率が良いということは、熱が均一にしっかりと伝わるということ。
煮込むこと、焼くこと、それぞれに特性を発揮して、仕上りの良さにつながります。
だから、調理人がいつかは…と思う道具なのです。
そんな水野さんの器、道具を使っておもてなしする“FAVORITES”はもうすぐです。
どうぞお楽しみに。
次回は、私たちからみた、水野正美さんという人について。
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[ 9月7日 ]
こんにちは、十二ヵ月です。
“FAVORITES”の開催は、明日、明後日に迫りました。
すてきな生き方をしていらっしゃるメンバーの活動と人となりをご紹介したくて
スタートしたこのコラムも、最後となりました。
短く拙い言葉でも、少しは届きましたでしょうか?
ぜひ2日間にご来場いただき、すてきな方々との出会いをお楽しみいただけますよう、
心から願っております。
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Vol.8『つくることは暮らすこと』
「つくることは暮らすこと。」暮らしを楽しむためのモノづくりをされる、
金属工芸家・水野正美さんの言葉です。
私はこの言葉を、
暮らす(生活の)ためにつくる(働く)という意味ではないと捉えています。
私が感じる水野さんは、とてもシンプルでストレートな生き方をする人。
その一番の礎は、“幸せに楽しく暮らす”こと。そこからブレることのない、
いつも良いマイペースを保てる人だなと羨ましくもあり、
こと有る毎に思い出し手本としたいと思う人でもあります。
水野さんの日常は、坦々として見えます。時間の決まった制作活動と、
その合間にも自宅に帰っての3食の食事づくり。
無理をしても体をこわすだけだからと、
どんなに忙しくても一日の仕事量は一定に保ち、
その分、お正月やお盆なども特別なご用以外は、いつも工房にいらっしゃいますし、
自分ためにも、仕事に没頭してしまう奥さまの健康バランスをサポートするためにも
家事をし、同じリズムで当たり前の日常を欠かさないようです。
奥さまと当たり前に暮らしていくことが幸せをつくる芯で、
料理をしたり食事をしたりして日々を過ごしながら、
もっと心地よく楽しく暮らすためにつくるべきものが見つかる。
そして、そのモノでまた楽しく暮らす。
「つくる」と「暮らす」は、すてきに循環していますね。
「年々生活が楽しくなっている感じがする」
と言われたご夫妻の言葉が印象に残ります。
このようにつくられた水野さんの作品ですが、
使っていただく方の楽しく幸せな暮らしを支える、
よい脇役になって欲しいとの思いも込められています。
だから、作品について、お客様にもとても丁寧で親切な説明をしてくださることや、
作品と人との出会いの場をつくるための労を惜しまない姿勢なども、
交流が深まるごとに伝わってきます。
若い作家さん方よりも軽快なフットワークで
熱意を感じることも多く、勉強になります。
自分の幸せのために生まれ、
みなさんのためにもと送りだされる水野正美さんの作品。
コツコツと叩き出された作品の表情を観ていると、
あたたかな気持ちも自然に伝わってきます。
“FAVORITES”の2日間は、会場店内のギャラリーにて、
鍋やフライパン、ポット、やかんなどを手にとってご覧いただけます。
水野さんも会場でお待ちしています。
ぜひゆっくりと“FAVORITES”をお楽しみください。
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