手にやさしい上質の椀

日本人の食事に欠かせない、お米と味噌汁。
どのような器でお召し上がりですか。

近年人気が高いのは、軽くて手にやさしい漆器の椀です。
漆器の汁碗は定番品ですが、
飯椀はご検討いただいたことが有りますか?

温もりが恋しい季節になってきたところで、
本日は、山中塗の瑾齋さんから、
上質な飯碗汁碗が入荷しました。

波紋飯碗
〈波紋筋 飯碗 / 左-銀朱塗 / 右-留塗 : 各 5,250円〉

山中塗らしいろくろ筋の意匠が上品な、塗りの飯碗。
普通は、外が留塗り(黒)だと内は朱塗りになりますが、
お米が美味しく栄えるように、内も敢えて黒塗りになっています。
使い込むと、下地の色が筋となって浮き出し、更に美しさを増します。

ミズメ椀
〈ミズメハツリ筋 / 左-飯碗 : 6,300円 / 右-汁碗 : 4,725円〉

ミズメ椀アツプ

そして、飯碗と汁碗を揃いで使える、ミズメハツリ筋の椀。
ミズメは、一般にはサクラ材と総称される、カバノキ科の樹木です。
硬くて狂いにくく、とても軽い材質です。
緻密な木目で、ほんのりと黒みがかったピンク色の木地です。
その木地の特長を生かすようにノミで削り(はつり)、
漆を何度も摺り込んで仕上げています。

山中塗の特長は、
1. ろくろ挽きの技術の豊かさ。
 木地師は、自分で木地を挽く鉋をつくります。
 しかも、その鉋は自分で研究し、作り上げた自分だけの道具です。
 こうして、山中独自の加飾挽きといわれる多くの筋挽きが誕生しました。
 その筋の数は40種類とも50種類とも言われています。

2. 「縦木取り」といわれる材料の取り方。
 木が立っていた方向で輪切りにし、木取りをする方法です。
 このとり方は、木を横にして板状にしたものから木取りをする
 「横木取り」よりも効率が悪く
 大きな物がとりにくいという欠点がありますが、
 変形が少なく、割れにくいという長所があります。

軽い木の器を使いだすと、本当に手への負担が少なく、
肌に触れる温もりもやさしいと喜ばれています。
若い方が、ご両親をはじめご年配の方への
贈りものにされるケースも増えています。

少し上等に感じる漆器ですが、
毎日の暮らしには欠かせない器です。
心地よく長く愛用できるモノを選びたいですね。







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