工藤工さん(陶)を訪ねました

十二ヵ月とは長いお付き合い。
岐阜県土岐市に工房を構える陶芸家・工藤工さんを訪ねました。


あるイベント会場。
美濃らしい釉のかかった器が並びます。

ドーム・工藤_2

工藤さんは、美濃焼伝統工芸士です。
美濃焼は、平安時代につくられた須恵器から発展し、
桃山時代の新たな文化の隆盛の中で礎が築かれ、
現在まで育まれてきた焼きもの。
織部、志野、赤絵、呉須など
豊かな表現をもつ美濃焼を現代に伝える陶芸家です。

「伝統工芸士と聞くだけで、お年寄りと想像されてしまいます。」
と笑っておっしゃる工藤さんは、
社会の中でも働き盛りと言われる、我々と同世代。
やはり伝統工芸士でいらっしゃる先代の跡を取り、
伝統の文化を継承しながらも、
今を生きる私たちの暮らしの中にマッチした
美濃焼の姿を追い続けられています。

ドーム・工藤_1

陶芸の世界にも、いわゆる流行・廃れがあります。
白いものの時代が続いた後は、マットな無地の時代。
流行は時代を映して起こるものですから、否定はしません。
そこには美しいモノ、
楽しく暮らすための心を与えてくれるモノもたくさん有ります。
しかし、世の焼きものの多くが同じ傾向になってしまっていることに、
危惧の念も抱きます。

美濃の焼きものを継承する者と
東海の地でギャラリーを営む者とで
やるべき課題があるのでは。
今回は、そんなお話をさせていただきました。

みなさんに良いご報告とご案内ができるといいなと思います。
いずれ改めて…。






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