呉須染付・飯碗と箸置きの会 終了

7月27日、8月3日の2回に分けて、
陶芸家・田代尚照さんのワークショップを開催しました。

『陶芸家・田代尚照さんとつくる  呉須染付 飯碗と箸置きの会』


夏の恒例となりました田代さんのワークショップ。
今回は、毎日使う基本アイテムの「飯碗」と「箸置き」に
象嵌染色の技法による染付け(絵付け)を行なっていただきました。


田代ws2014_2

撥水剤の塗られた器に下絵を描き、図柄を彫っていきます。
使用する道具“センブリ”は、作家が日常の制作に用いるもの。
多くの作家が、道具も自身で使いやすいように手づくりしています。

田代ws2014_3

彫った上へ呉須(顔料)で色付けします。
撥水剤は、マスキングテープのような役割をします。

田代ws2014_4

余分な呉須を拭き取って。
彫った線だけに染み込み、焼成すると藍色に発色します。

田代ws2014_5

素焼き後に加筆する呉須の濃淡は、作家に委ねます。
どのように味わいを引き出すか、
作家からのアドバイスも受けながら作者が指示図を描きます。


白と藍のコントラストで美を表現する染付け。
清々しい色相は、さまざまな器とも合わせやすく、
集めておきたいものの一つ。
暑い季節には目にも爽やかです。

染付けの技術は古くから各地に広まり、
伝統的な意匠や決まり文様もありますが、
当時の数寄者たちがつくりあげた多様性がひとつの魅力です。
このワークショップでは、
筆で描くのではなく線を彫って描く技法にて制作しますが、
作品の下絵構想の段階で過去の秀作を改めて振り返っていただき、
現代作品との比較の面白さにも気づいていただけたらと思いながら
サポートさせていただきました。


作品は、9月上旬頃に完成予定。
力作揃いで、仕上りが楽しみです。
またblogでご報告いたします。




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